はじまりからはじまりへ
このスライドを作った経緯
2011年3月11日、とても大きな地震が起こり津波が東日本を襲いました。
次の日の3月12日から数日の間で原子炉が三つ爆発しました。
自然災害は大変な被害をもたらすけれど立ち直れると思います。今までもずっと立ち直ってきました。
でも原子力災害は大地や海を失います。子々孫々まで被害を及ぼします。
原子力災害はあってはならない事でした。
事故が起こるまで僕は原子力はあっても仕方の無いものだと漫然と思っていました。
何も知りもせず、ただ、そう思っていました。
でも調べてみると、とても危なくて、多くの人の犠牲の上に成り立っていました。
ただその産業としての構造を見てみると電気の世界だけが特別なのでは無いと感じました。
日本の多くの社会が同じような構図を持っているのでは無いかと感じました。
便利と刺激を求めて日本は高度成長期を突っ走ったのだと思いました。
脇目も振らずに突っ走ったのだと思いました。
原子力発電所はその象徴だったのだと思います。その象徴的な塊が吹き飛んだんだと思います。
いつからこうなったのでしょう?
戦後でしょうか?
戦前からでしょうか?
何かを忘れたのでしょうか?
忘れているかも知れないとふり返った事はあったでしょうか?
僕たちは今自分達が何をしているのかを考えた事はあったでしょうか?
僕たちはこれまで止まる事無く前を向いて歩いて来たけれど
今は立ち止まる勇気が必要なのかも知れないと思いました。
立ち止まってふり返り、何を目的に歩いてきたのかを考える事も必要なのでは無いかと思いました。
それを理解しなければ次の世界でも同じ過ちを繰り返すと思いました。
このスライドは「道」を題材にして「ふり返る事」を作ったものです。
答えはなかなか難しいのだけれど、とにかくふり返って考えてみようと思っています。
心だけは何も無かったあの時代に戻って
そしてたくさんのモノがある今の時代をどう生きるか考えたいと思います。