「自然」とはモノを指している言葉では無いと体現している森だと感じて。
十枝の森は千葉県の外房地区にある大網白里市という場所にある小さな森です。
そこには、自然とは何なのか?人と自然の関わりとは何なのか?そんな難しい問の一つの答えがあるように感じます。
大自然というのは文字通り「大」自然なので、このような小さな森では無いですし、また、手つかずの自然とは道路一つでその姿を変えてしまうとも言われていて
それともこの森は違うのです。
この森が持っている自然とは、人が自然に生きるという、自然だと思います。
それは自然というモノと共に生きるとか、自然というモノになって生きるというのとは違う
心の自然。
心が自然であると、あるようにあり、雑多なようで調和のある、無理の無い、そんな形が現れて来るのでは無いか?
そんな事をしみじみと感じさせてくれる森です。
ここに友人のブログより転用させていただいた、2011年の6月までご存命で96歳で亡くなられた、この森にずっと住まわれていた十枝澄子さんの言葉を書きます。
「特別な事は何もしていないの」
「鳥が運んできたり風に乗ってやってきたりした種たちが、木になり花となって自然が森を作っているの」