少し海を離れてみようかと思うようになって。
海と空ばかりに目を奪われていた。房総の大地の営みに目を向ける事が無かったと感じるまでに数年の月日を要した。
学校で習うような歴史の中に房総はあまり出てこなかったように思う。正直学校の勉強は好きでは無かったので、うろ覚えの記憶なのだが・・。
何気なく大地に目をやり、南北に細長い平野と山というにはあまりに低い里山を、とぼとぼと歩き出してみる。
海を目の前に見ながら写真を撮り続けて、同じようにしか見えなくなって来た自分の気分転換のつもりで期待せずに歩き出した。