結婚式って何だろう?
そもそも結婚式はいつから、はじまったのか?
そんな話はたまに聞く事があるのですが、今のような挙式披露宴という形が庶民の中で広まったのは戦後です。
それまでは庶民は披露宴を自宅で行っていました。
今のような会場を借りてのパーティーのような披露宴はまだまだ庶民には高嶺の花でした。
戦後しばらくすると景気が良くなって来たのと同時にウェディングドレスが安価で借りられるようになり今の結婚式の形が急速に広まり、いつの間にか一般的であると言われるようになりました。
では挙式はどうなのか?というと日本古来の結婚式と意外と勘違いされる、いわゆる神前式は明治から始まりました。
最初の神前式は明治33年に大正天皇が行った婚儀を国民が真似をしたいという要望に応えるようにして東京の神宮奉賛会(現、東京大神宮)が皇室の婚儀を参考にして民間の「神前結婚式」を作りました。
でも、これも庶民というレベルでは無かったようです。
白無垢などはとても高価だったはずなので。
では、その前は?というと
皇室や武士の間では婚儀、祝言など色々とあったようですが庶民の結婚式というのはやはり自宅という事になるようです。
江戸時代は250年続くのですが江戸では時期によって女性の人口比が顕著に少なかったので一生独身の男性は多かったようです。
そして恋愛事情はと言えば、現代と変わらぬ自由恋愛が庶民の中では一般的なようでした。
(武家になると家を守るという事でいわゆる政略結婚的な世界があったようですね)
江戸あたりでは自宅と言っても多くの庶民の家は狭かったでしょうから、どうしていたのでしょうか?
江戸にしろ他の地域にしろ庶民は自宅でお祝いをするという形が一般のようです。
のんびりとした時代ですから皆で酒を飲んで楽しんでいたのでしょうね。
挙式のような儀式はたぶんやるとしたら床の間のある家では床の間の前で(床の間は家の神様が宿る場所らしいので。。)お酒を酌み交わしたりはしたのかな?と思ったりします。
その前となると武家や公家は政略的結婚が当然であったと思われるので盛大なお祝いがされたようです。
ただ、その中にも恋愛という二人を中心に考えた結婚式もあったのかな?とも。。
庶民はたぶんあまり江戸時代と変わらないように思います。
その前となると・・・だんだん神話になっていくので・・・。
で、思うのですが、形式も何も全てはその時代に合った事をやっているのだな。そう思うのですね。
これが古来からのやり方。。なんて無いのでは無いかな?と思ったりします。(公家の世界は別だと思います。千年以上の歴史がありそう。)
庶民だから何でも良いという事では無くて、その時に仲の良い人達が皆でお祝いをするのが結婚式という事で無いでしょうか?
と、妙に当然の結論。。
で、結婚式って何だろう?という疑問って何だろう?
普通の生活の中で普通にある幸せを普通に皆で分かち合う。
その大きな祝い事が結婚式。
さて、疑問はどこから来るのか?
何となく思うところはあるけれど、それは一人ひとりが考える事なのでしょうね。